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「血精液症」について

 精液に血液が混じる状態を血精液症といいます。まれな病気ではなく、若い人に比較的多く見受けられます。下腹部や会陰部の不快感、頻尿、残尿感、血尿、排尿困難、排尿時痛、射精時痛などが同時に起こることもありますが、血精液症だけを訴える場合がほとんどです。
 精液の主な成分は、細胞成分である精子と、前立腺液や精嚢液などの液体成分です。精子は精巣(睾丸)でつくられ、精巣上体(副睾丸)、精管、精管膨大部、射精管を通って尿道に出てきます。血精液症は、これらの精路(精液の通り道)あるいは尿道や膀胱といった尿路のどこかに障害があって出血した場合に起こります。
 血精液症の原因としては、「前立腺炎」、「精嚢炎」、「精巣上体炎」、「尿道炎」などの炎症、前立腺内の「結石」、前立腺や精嚢の嚢胞あるいは憩室といった形態的な異常、「前立腺肥大症」や「前立腺がん」を代表とする精路や尿路の良性・悪性の腫瘍などがあげられます。しかし、原因がわからない場合が最も多く、「特発性血精液症」とよばれています。
 血精液症の原因を診断するためには、精巣、精巣上体、前立腺、精嚢などの触診や直腸診、尿検査のほか、精液中の悪性細胞や細菌の有無を調べる精液検査、さらに超音波検査などを行います。特に、前立腺や精嚢を調べる「経直腸的超音波検査」が有用です。また、50歳以上の人の場合は、血液検査で前立腺がんの腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)も調べたほうがよいでしょう。
 検査によって原因が明らかになった場合、それに対する治療が必要になります。しかし、血精液症のなかでも最も多い特発性血精液症や前立腺結石の場合は、自然に症状が消失することが多く、特に治療の必要のないケースがほとんどです。ご質問の場合、20歳代という年齢から考えますと、特発性あるいは前立腺炎などの炎症による血精液症ではないかと思われますが、念のために泌尿器科を受診されることをお勧めします。


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